「広島県で一番高い山に、小さい子どもと登れるの?」
結論からいうと、登れました。ただし標準タイム2時間59分のコースに、わが家は5時間24分かかりました(休憩含む)。
この記事では、広島県・島根県の最高峰・恐羅漢山(おそらかんざん・1,346m)に当時7歳の娘と4歳の息子、家族4人で登った記録を、実測タイムつきで紹介します。

Contents
ひろしま北里山キングとは
「ひろしま北里山キング」は、広島市安佐北区・安芸高田市・北広島町・安芸太田町の里山20座に登る認定制度です。指定の山をすべて登ると「里山キング」に認定されます(現在はパート3が開催中で、山のリストは当時のパート1と異なります。最新情報は公式サイトをご確認ください)。
わが家は2020年3月から2021年7月までの1年4ヶ月をかけて、当時6〜7歳の娘と3〜4歳の息子、家族4人でパート1の全20座を完走しました。この連載では、1座ずつ「小さい子どもと実際に登るとどうなるか」を当時の記録をもとに正直に書いていきます。恐羅漢山はその挑戦19座目です。
子連れ実測データ(恐羅漢山・旧羅漢山)
| 標高 | 1,346m(広島県・島根県の最高峰) |
|---|---|
| 登った日 | 2021年6月20日(日)梅雨の晴れ間・気温20度前後 |
| メンバー | パパ・ママ・娘(当時7歳)・息子(当時4歳) |
| コース | 恐羅漢エコロジーキャンプ場〜立山コース〜恐羅漢山〜旧羅漢山(往復) |
| 標準コースタイム | 2時間59分 |
| 実際にかかった時間 | 5時間24分(休憩35分を含む) |
| 距離/のぼり | 5.4km/504m |
標準タイムの約1.8倍です。小さい子と登る計画は「標準タイム×2倍」を目安にすると、わが家の実感に近くなります。
表の「休憩35分」は、YAMAPの記録に残っている休憩時間です。あとで出てくるタイムラインを見ると、恐羅漢山の山頂で38分、旧羅漢山で41分過ごしていますが、これは座って休んでいた時間ではなく、大岩によじ登ったり、写真を撮ったり、山頂周辺を散策していた時間です。そのほかに10分ほどの休憩を、道中や山頂で数回取りました。
山頂での過ごし方は、山によって違います。腰を下ろしてゆっくり休む山もあれば、この日のように歩き回って過ごす山、あまり長居しない山頂もあります。わが家は計画を立てるとき、ランチや休憩をどこで取るかを先に決めて、そこからスタート時間を逆算しています。この日は下山後にセンターハウスの前でランチにする予定だったので、山頂では長い休憩を取りませんでした。
登山口・駐車場・トイレ

| 登山口 | 恐羅漢エコロジーキャンプ場のセンターハウス前が出発点。冬はスキー場になるゲレンデ沿いの立山コースを登りました |
|---|---|
| 駐車場 | 恐羅漢山登山者用駐車場(無料・約50台) |
| トイレ | 恐羅漢エコロジーキャンプ場のセンターハウスにあり |
出発点のセンターハウスにトイレがあるので、歩き出す前に子どものトイレを済ませておけます。
※2021年6月に登ったときの記録と、登山口の駐車場情報をもとにしています。最新の状況はご確認ください。
当日のタイムライン
| 9:40 | 恐羅漢エコロジーキャンプ場センターハウスを出発 |
|---|---|
| 9:44 | 登山口。立山コース(スキー場ゲレンデ沿い)へ |
| 11:24 | 恐羅漢山 山頂(約1時間40分で登頂)。写真休憩 |
| 12:02 | 旧羅漢山へ出発 |
| 12:32 | 旧羅漢山 山頂。大岩やはしごで遊ぶ |
| 13:13 | 旧羅漢山を出発、来た道を戻る |
| 13:42 | 恐羅漢山 山頂を再通過 |
| 14:59 | 登山口まで下山 |
| 15:05 | センターハウス着。前のテーブルで遅めのランチ |
コースの様子

序盤:ゲレンデ沿いの急登が頑張りどころ
スタートは恐羅漢エコロジーキャンプ場。冬はスキー場になる山なので、序盤はゲレンデ沿いの急登が続きます。ここが今回のコースで一番の頑張りどころでした。
6月のゲレンデには黄色い花が一面に咲いていて、子どもたちは走り回ったり花を見たり。急登も遊びながらだと楽しく登れます。

中盤〜山頂:なだらかになってからは快適
ゲレンデを登りきると、なだらかで歩きやすい道になります。山道を登る息子を後ろから見ていると、足の置き場を自分なりに考えて登っていて、成長を感じた場面でした。

山頂までは約1時間40分。この山頂は広島・島根の県境になっており、両県の最高地点でもあります。「広島と島根の一番高いところ」に家族で立てた瞬間は、やっぱり嬉しかったです。

旧羅漢山:大岩とはしごに注意
恐羅漢山から30分ほど足をのばすと旧羅漢山です。

山頂には大岩があり、はしごが掛かっています。
息子が「登りたい」と言うので一緒に登りましたが、はしごはぐらぐらする箇所があるので、子どもだけで登らせるのは危険です。必ず大人が付き添ってください。

6月は山頂近くでオオヤマレンゲ(花)が見られることもあるそうですが、この日は時間切れで探すのは断念しました。子連れだと「全部盛り」は難しいので、優先順位を決めておくのがおすすめです。
子連れで登るときのポイント
- 下山後はセンターハウス前のテーブルでランチ。登山口に戻ってすぐ座れるので、子連れには助かりました
- 虫対策は必須。6月は虫が多く、100円ショップの虫除けネットが活躍。白より黒のほうが視界がクリアでした
- 序盤の急登は「遊びながら」。花や虫を見つけながら歩く時間そのものが、子どもにとっては山の楽しみです
- 旧羅漢山のはしごは大人同伴で。ぐらつく箇所があります
- 時間は押すもの。早め出発・早め行動の計画でも、わが家は予定をオーバーしました

里山キング19座目にして、ほろ苦い思い出
実はこの里山キングの挑戦には「息子の最年少キング記録更新」というもう一つの目標がありました。ところが18座目に登る前、残り3座というところで、一足早く他の子に記録を更新されてしまい、目標はかなわず…。
正直なところ、心が折れかけました。
それでも挑戦を諦めず歩き続けたのは、この挑戦をずっと応援してくれていたYAMAPのフォロワーさんたちに、20座を完走したと報告したかったからです。
そもそも里山キングを教えてくれたのもフォロワーさんでした。1座登るごとにYAMAP活動日記のコメント欄にメッセージをもらいました。
山で出会った方に励ましてもらったこともあります。記録は他のお子さんのものになり最年少記録更新の報告はできなくなりましたが、「家族4人で20座を歩ききりました」という報告だけは届けたい。それが、最後まで登り切る理由になりました。
気を取り直して登ったこの19座目は、天気にも恵まれて、とても気持ちのいい山歩きになりました。

一番手強い十方山を最後に残して、いよいよ次がゴールです。
ママの日記より
同じ日を、妻(YAMAPネーム・あおちゃんママ)はこう書いていました。
里山キング19座目は恐羅漢山へ行ってきました✨ついにここまできました😆天気にも恵まれ、最高の山行になりました☀️
(略)
キングまであと1座、最後の十方山は里山キングでも最大の難所だと思いますが、スペシャルな計画があるので楽しみ、楽しみ〜😆
最年少記録という目標を失った直後なのに、妻の日記は前を向いていました。ここに書かれている「スペシャルな計画」——実はこの時点で、最終回に向けたある約束を交わしていたのです。それが何だったのかは、20座目・十方山の記事でお話しします。
まとめ:恐羅漢山は「子連れステップアップ」にちょうどいい山

広島最高峰というと身構えますが、キャンプ場からのコースなら距離5.4km・のぼり504m。低山に慣れた子連れファミリーのステップアップにちょうどいい山でした。時間だけはたっぷり(標準タイムの2倍)見ておいてください。

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