2022年7月30日(土)、島根県のほぼ中央部(大田市・飯南町)にある「三瓶山(男三瓶山)」に親子4人で登りました。
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三瓶山の紹介
・三瓶山は中国地方で2つある活火山(ランクC)に指定されている山の1つで、火口を取り囲むカルデラ(外輪山)には主峰の男三瓶山(1126m)、女三瓶山(957m)、子三瓶山(961m)、孫三瓶山(907m)、大平山(854m)、日影山(718m)の6つの峰が並び「三瓶山」という独立峰を形成している。
・日本二百名山の一つで大山隠岐国定公園に指定されている。
・主峰の男三瓶山山頂には一等三角点がある。
・登山コースはいくつかあり、東西南北の各方面の登山口から各山頂へ登る事ができる。
登山コース
姫逃池コース
登山初心者におすすめ。
「三瓶自然館サヒメル」(新館側)の駐車場脇の登山口から男三瓶山へ登れる最短ルート。
男三瓶山頂まで約80分~120分。
名号コース
登山初心者から中級者におすすめ。
「三瓶青少年交流の家」駐車場付近の登山口から男三瓶山へ登るコース。
男三瓶山頂まで約90分~130分。
西の原コース
山の駅さんべ前の「定めの松」から登る見晴らしの良いコース。
男三瓶山頂まで約100分~140分。
東の原コース
東の原駐車場から太平山、室の内展望台へ登るコース。
女三瓶山頂まで約60分~70分。
太平山から女三瓶山頂へは約20~30分。
観光リフトも利用でき(冬季休業)気軽に山頂まで登る事もできる。
女夫松コース
三瓶山南側の三瓶温泉から孫三瓶山頂へ登るコース。
孫三瓶山頂まで約60分~80分。
縦走コース
三瓶山(外輪山)の各峰をぐるりと一周するコース。一周約4~6時間かかり急斜面やロープ場など危険個所もある為、中級者以上向けのコースで初心者や小さい子連れは避けた方が良いでしょう。
山行データ
姫逃池登山口から男三瓶山の往復コース
・目安のコースタイム:3時間20分(休憩は含まない)
・歩行距離:約4.0Km
・山頂までの高低差:約550m
・登山時のねぇね8歳、あおちゃん5歳
・我が家は子連れで休憩も多めの為、目安のコースタイムの1.5倍程かかっています。
・スタートから男三瓶山頂までは約2時間かかりました。
・山頂では1時間ほどの休憩をとりました。
・休憩の後は山頂の展望デッキや避難小屋周辺を散策し、13時過ぎ頃から下山開始。
・約1時間30分で登山口へ下山しました。
山行レポート
今回の登山は三瓶山の北側にある姫逃池登山口から男三瓶山をピストン(往復)するコースを選びました。
車は「三瓶自然観サヒメル」の裏手にある広い駐車場を利用しました。
目の前にはこれから登る男三瓶山が見えています。
三瓶自然館(新館)に併設された展望所の下にはトイレや自動販売機もありました。
ここは開館前でも利用できました。
登山の道中にはトイレが無いので、登山開始前に済ませておくといいですね!
姫逃池登山口からスタート
姫逃池コースは初心者向けのコースですが、高低差が550m程あるので子連れ登山の我が家にはちょっとしんどいくらいです。
山行データで距離は往復4.2Kmですが、歩いた感覚ではもっと長く感じました。
9:45 元気にスタート!
スタートからしばらくは歩きやすい登山道でした。
少し行くと、一部笹原の茂った所もありましたが問題なくクリア!
あおちゃんは以前、山へ行った後耳の後ろにマダニが嚙みついていた事があり(後日家で気付きました)病院で取ってもらいました。
子ども達も順調にいいペースで歩いています。
ねぇねは最近ロゴスの登山用ザックを新調しました。
少し大きいザックにペットボトル1本、おやつ、自分の上着と小物などを背負ってたくましく歩きます。
年長さんのあおちゃんはザック(中にはタオルと上着)を背負って登る練習期間中です。
だいぶ慣れてきました。
所々にベンチがあるので休憩も取りながら進みます。
国定公園などよく整備されている登山道には休憩できる場所も多くありますが、都度都度止まるとなかなか進まないので休憩もほどほどに!
急登の場所は階段やロープも設置されています。
子どもはロープ場や急斜面など少し難しいポイントがある方が楽しいようで、アスレチックのように喜んで登ります。
頂上まであと100mの看板がありました。もう少し!
男三瓶山山頂へ到着
11:50 主峰・男三瓶山の山頂(標高1126m)へ到着しました!
登りの道中(約2km、2時間)ではたいした問題もなく、子ども達も自分で歩いて登り切りました。
山頂の一等三角点。
みんなで頂きました☆
山頂付近はよく風が吹く風衝草原でこの時も終始強風が吹いていました。
風をしのげる場所で1時間程、ランチ休憩を取りました。
食後は山頂周辺を散策してみます。
まずは山頂西側の展望デッキへ!
木道歩きも楽しいですね。
きれいなデッキからは室の内(三瓶外輪山の内側)が一望できます。
室ノ内池(写真中央下方)を囲むように三瓶ファミリーの山々を望めます。
次は山頂避難小屋の方へ行ってみましょう。
草原がきれいで気持ちよく歩けます。
山頂避難小屋の中では数名の方が休憩されていたので中は覗かずに外観だけ。
小屋の周辺を少し散策したら一旦、男三瓶山頂へ戻ります。
山頂の案内板と北側の展望デッキ。
北側展望デッキからは日本海まで見渡せます。
しっかり満喫したので下山します。
下山します
13:00 登ってきた道で下山します。
下りは登りよりも転倒リスクが高くなります。
滑って転ばないように気を付けて行きましょう。
おっと! あおちゃん滑って尻もちをついてしまいました。
転倒時のケガやトゲ刺さり防止の為にも手袋はつけた方がいいですね!
階段の枕木や浮いた石にも要注意!
子連れの時はできるだけ手をつないであげるといいですね!
14:35 山頂から約1時間30分で姫逃池登山口に戻ってきました。
子ども達もまだ元気です。
下山後は北の原周辺散策
下山後は登山口駐車場と隣接する三瓶自然館サヒメルを見学し、姫逃池周辺も散策しました。
三瓶自然館サヒメル
三瓶自然館サヒメルは大人も子どもも楽しめる展示エリアや体験エリアで三瓶山の成り立ちや三瓶山周辺で暮らす生き物の生態などを楽しみながら学ぶことができます。
私たちが行った日は恐竜展が催されていました。
また、同施設内ではプラネタリウムや三瓶にまつわる映画の上映もされています。
私達は下山後15時頃にここを訪れたので映画の上映時間には間に合いませんでしたが、16時からのプラネタリウムは見る事ができました。
午後5時の閉館まで少しの時間でしたがここでもしっかり楽しむ事ができました。
姫逃池散策
三瓶自然館サヒメルの新館側から外へ出ると駐車場先の「北の原」に姫逃池があります。
「姫逃池登山口」の名前はこの池から来ています。
池にはカキツバタの群生でできた浮島があり、この浮島は池の中を移動するそうです。
ここに咲く数千本のカキツバタ群落は県の天然記念物にも指定されており、5月中旬~6月にかけて満開になります。
周りは遊歩道が整備されており、カキツバタを眺めながらのんびり散歩をするのもいいですね!
登山口からもすぐ近くなので三瓶を訪れた際は是非寄ってみるといいですよ。
ところで、「姫逃池」って… 名前の由来が気になりませんか?
姫逃池には悲しい伝説もあり、池の傍の姫逃石は縁結びの石と呼ばれ恋占いもできるそうです。
他にも北の原周辺には三瓶バーガーやキャンプ場など、気になるところがいっぱいで全部行ってみたかったのですが、日も暮れはじめていたので次のお楽しみへ!
食事と温泉を求めて、三瓶温泉へ車で移動しました。
三瓶温泉エリア
三瓶山南側の女夫松登山口周辺には活火山を熱源とする温泉が湧いています。
この三瓶温泉エリアには数件の温泉施設がありますが、今回は「国民宿舎さんべ荘」
を利用させてもらいました。
温泉の前にまずは腹ごしらえをしたいと思い「さんべ荘」でお聞きしたところ、近くの人気焼き肉店「霧の海食堂 きっ川」を教えていただき、親切なスタッフの方が電話で空き状況の確認までしてくださいました。
たまたま紹介されて立ち寄ったお店でしたが、実はココ知る人ぞ知る予約必須の人気店でおすすめメニューはジンギスカン!
ジンギスカンは過去に何度か食べたことがあり少し臭いが気になるイメージがありましたが、ここのジンギスカンはクセもなくとても美味しくいただきました。
思いがけずのおいしいジンギスカンでお腹も満たされ大満足!
食後はさんべ荘に戻り温泉も堪能して癒されました。
最後は売店で三瓶山バッジも記念に購入!
大満足の充実した1日を過ごす事ができました。
帰りの車は広島の自宅まで約3時間…。
家に帰るまでが登山です!
パパは頑張って運転して帰りました。
3人はもちろん爆睡でした。(笑)
まとめ
三瓶山は登山でも観光でも見どころ満載でまた行きたくなるようなとても良い所でした!
三瓶山姫逃池コースは初心者向けとは言うものの、ちょっとキツめのコースといった印象でした。
よく整備された登山道で道迷いの心配もほぼ無いという面ではまったくの初心者の方や、軽装の方でも健康な方なら誰でも登れると思います。
しかし、かかる時間(往復約4~5時間)や高低差(約550m)などを考えると初めて登る山に選ぶと辛い山行になるかもしれません。
(※初めて登る山を選ぶ時は往復3時間程度で行って帰れる山を選ぶといいでしょう)
まったくの初心者の方でちょっと山頂の景色を楽しんでみたいという方は東の原から観光リフトを利用すると良いでしょう!
もっと時間に余裕があれば三瓶バーガーや三瓶そば、北の原キャンプ場や浄善寺の大イチョウなど他にも行ってみたかった所が色々ありました。
最後に
最後まで読んで下さりありがとうございました。
今後も皆さんのお役に立てるような親子登山やアウトドアライフの情報を発信してしていきたいと思っています。
よかったらまた覗いてみてくださいね!
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