【子連れ富士登山】富士宮ルートを小2・小5と登った体験談

富士登山

この記事を見に来ていただいた読者の方は、これから富士登山を計画する中で富士宮ルートを検討されている方が多いのではないでしょうか?

ここでは我が家が親子で富士登山(富士宮ルート)に挑戦した体験をもとに、ルート選びのポイント登ってみた感想を書いています。

はじめに、結論からお伝えします。

  • 小2と小5の我が家は、富士宮ルートで無事に登頂できました
  • ただし「初めての富士登山×子連れ」なら、山小屋が多い吉田ルートが無難です
  • 富士宮ルートを選ぶなら「食料の確保」と「山頂直下の急登」への備えがカギです
水ヶ塚駐車場から見た富士山(富士宮ルート側)
水ヶ塚駐車場より望む富士山(富士宮ルート側)

2024年8月。お盆休みの連休を利用して、家族で富士登山に挑戦しました。

子連れで登山をするようになった頃から、親子で富士山に登ることが私の夢でした。

地元広島の山を中心に、親子で登山を重ね、最近は子ども達の歩行できる距離や時間もだいぶ増えてきたかなと感じていました。

娘(ネエネ)が小5、息子(あおちゃん)は小2になり、体力的にも、そろそろ行けるだろう!

という事で、満を持してついにこの日を迎えることができました!(^^)!

Contents

  1. 子連れ富士登山のルート選び|富士宮ルートで山頂を目指す
    1. 我が家が富士宮ルートを選んだ主な理由
      1. 頂上までの距離が一番短いルートだったから
      2. できるだけ渋滞を避ける為
      3. 富士宮ルートの到着地点が山頂郵便局の目の前だったから
      4. 富士宮ルートの頂上到着地点が、剣ヶ峰まで一番近いから
      5. 行ったことのないルートで登ってみたかったから
  2. 実際に子連れで富士宮ルートを登って感じたこと
    1. 富士宮ルートのメリット|ここが良かった‼
      1. ブロッケン現象に遭遇できた
      2. 8合目でもご来光が見れる
      3. 八合目の診療所「富士山衛生センター」が心強い
      4. 9合目「万年雪山荘」は温かい食事が摂れる貴重な山小屋
    2. 富士宮ルートの注意点・デメリット|ここは要注意‼
      1. 山小屋が吉田ルートより少なく、食料調達に困った
      2. 九合五勺〜山頂のラストの急登が子連れには最大の難所
      3. 山小屋の当たり外れ|実際に体験したトラブル例
        1. トイレが使用に耐えられないくらい汚れている山小屋
        2. 小屋の前で休憩する登山者にうるさいと怒鳴り散らす山小屋
        3. トイレの入り口でスタッフが見張っている山小屋
  3. 【2026年最新】富士登山は入山料と事前登録が必要になりました
  4. まとめ|子連れ富士登山は富士宮ルートと吉田ルートどっち?
  5. あわせて読みたい|子連れ登山の持ち物・装備選び
  6. 最後まで読んでいただきありがとうございました

子連れ富士登山のルート選び|富士宮ルートで山頂を目指す

親子で富士登山に挑戦するにあたり、まずはどのルートで登るかを考えました。

富士山のいくつかある登山ルートの中から、吉田ルート富士宮ルートの2つで悩みました。

まずは、2つのルートの基本データを比べてみましょう。

項目富士宮ルート吉田ルート
五合目の標高2,400m2,305m
高低差約1,320m約1,405m
歩行距離(往復)約8.5km約15km
登り標準タイム約4時間20分約6時間20分
下り標準タイム約2時間5分約3時間30分
山小屋の数8軒20軒
難易度★★
登山道登り下りが同じ道・岩場多め登りと下りは別ルート
こんな人向け最短距離で登りたい人・剣ヶ峰が目標の人初めての富士登山・子連れで安心優先の人

※標準タイム・高低差・難易度は「るるぶ富士山(2024年版)」を参考にした大人の目安です。

ちなみに我が家(小2・小5連れ・八合目1泊)の実績は、1日目:五合目→八合目 約5時間半2日目:八合目→山頂 約5時間、山頂→五合目 約5時間(いずれも休憩込み)でした。子連れなら標準タイムの1.5〜2倍を見ておくと安心です。詳しい記録はYAMAPの活動日記で公開しています。

実は、私と妻は過去(2011年)に一度、吉田ルートで富士山に登ったことがあります。

その時の記憶も思い出しながら、以下の理由で今回は富士宮ルートで登る事を選択しました。

我が家が富士宮ルートを選んだ主な理由

頂上までの距離が一番短いルートだったから

富士宮ルート、5合目の登山口から山頂までの歩行距離が一番短いルートです。
子連れの我が家には、距離が短いというのは子どもの体力消耗を少しでも減らすメリットになるかと考えました。

ただし、短い距離で一気に登るということは、急登を登ることになるデメリットも覚悟の上で、それでも最短距離を登ろうと判断しました。

できるだけ渋滞を避ける為

富士登山のあるある話で、山頂でご来光を見る目的の登山者が、夜間登山で渋滞するというのがあります。
今回、我が家も夜間登山からの山頂ご来光を計画していました。
その為、一番登山者が多く、かなりの登山者渋滞が予想される吉田ルートは避けることにしました。

富士宮ルートの到着地点が山頂郵便局の目の前だったから

今回の富士登山でやりたい事の一つに「山頂郵便局へ行き登山記念のハガキを送る」というのがありました。

その山頂郵便局がある場所が、富士宮ルートを登り切った地点の目の前でした。

今回の登山はできるだけ短い距離でルートを計画するつもりだったので、富士宮ルートを使えば山頂郵便局へも最短距離で行けて、都合がいいと考えました。

富士宮ルートの頂上到着地点が、剣ヶ峰まで一番近いから

富士山の頂上は噴火口になっており、火口の周りをぐるっと一周できるようになっています。
各登山ルートで富士山に登った時、この火口まで辿り着ければ登頂達成と言って良いでしょう。

しかし、頂上火口一周にも高低差があり、その中でも一番高い場所(剣ヶ峰:3776m地点)が本当の山頂。つまり、日本一高い場所になります。

今回、我が家も剣ヶ峰を目指す予定でした。

各ルートで登った時、頂上(火口)へ到着する地点もそれぞれ違います。
頂上へ到着した地点から火口を周り、剣ヶ峰に一番近いのが富士宮ルートだったので、やはり富士宮ルートが最適かと考えました。

行ったことのないルートで登ってみたかったから

前述で触れたように私達夫婦は過去に吉田ルートで登った経験があり、吉田ルートが良いルートだという事も良くわかっていました。
その為、吉田ルートで登れば、(高山病やケガなど、大きな問題がなければ)たぶん登り切れるだろうとは思っていました。

しかしそこは、私のドMの好奇心が新しいワクワクを求めてしまい(;’∀’)
あえて行ったことのないルートで登りたい気持ちが、富士宮ルート選択の追い風になりました。

※この判断には、我が家が多少なりとも数年の登山経験があり多少のリスクはフォローできると思ったことも判断材料になっています。
我が家が全くの登山初心者で初めての富士登山なら、たぶん吉田ルートを選んだでしょう。

実際に子連れで富士宮ルートを登って感じたこと

ここまでは、我が家が登るなら…という目線で富士宮ルートを選択した理由を紹介してみました。

それでは、実際に登ってみてどうだったのか…

ここからは実際に登ってみて感じたこと(良かったことや要注意だと思ったこと)について書いていこうと思います。

富士宮ルートの登山道で雲海を背に立つ小学生の子ども2人

富士宮ルートのメリット|ここが良かった‼

ブロッケン現象に遭遇できた

八合目の山小屋滞在中の夕方、小屋の周りを散策していると、ブロッケン現象に遭遇しました。
思いがけずのレアな体験ができ、ラッキーでした。

富士山八合目で遭遇したブロッケン現象

ブロッケン現象とは(Wikipediaより)

8合目でもご来光が見れる

我が家の当初の登山計画では、八合目の山小屋に泊まり、深夜の夜間登山をして山頂でご来光を見る予定でした。

しかし子どもの体調不良で朝まで8合目で過ごす事になり、そこでご来光を見ることになりました。

予定通り山頂へは行けませんでしたが、それでも8合目からご来光を見ることができて良かったです。

富士宮ルート八合目の山小屋から見たご来光

八合目の診療所「富士山衛生センター」が心強い

富士宮ルートの八合目には「富士山衛生センター」という診療所があり、夏場の登山シーズンの間は山岳医の先生や医大生の方等が常駐し、24時間体制で無料で診療を行っています。
万が一、体調不良などがあった時に診てもらえる所があるのは心強いですね。

富士宮ルート八合目にある診療所「富士山衛生センター」

因みに我が家のネエネは夜中に吐き気に襲われる体調不良になりAM2:00頃ここを訪れました。

深夜の訪問にも関わらず、優しく対応してくださった女性の先生、ありがとうございました。

9合目「万年雪山荘」は温かい食事が摂れる貴重な山小屋

「万年雪山荘」ではうどんやカレーなどの食事を提供してくれます
これはとても助かりました!

富士宮ルートの道中には山小屋が数件ありますが、まともな食事が摂れる山小屋はほとんどありません
ある程度の食べ物は準備していても足りなくなると思っていた方がいいでしょう。

我が家の富士登山の成功は9合目の山小屋、「万年雪山荘」が無かったら叶わなかったかもしれません。

富士宮ルート九合目の山小屋「万年雪山荘」で食事をする子ども

そして、なによりスタッフの方達がアットホームな雰囲気で気持ちの良い山小屋だったのが好印象でした

登山者の間では、富士山の山小屋に快適を求めてはいけないというのは有名な話ですが、この山小屋は良かったと感じました。

富士宮ルートの注意点・デメリット|ここは要注意‼

続いては、これはまいったなと思ったことについてです。

山小屋が吉田ルートより少なく、食料調達に困った

富士宮ルートの山小屋数は8件吉田ルートの20件に比べて格段に少なく、食料の調達に困ったのが私の中で一番の難点でした。
どこの小屋でも飲み物と多少のパンやお菓子は売っていますが、品揃えは決して多くありません。
大人なら食べ物がまずいパンしか無くても腹の足しになればと我慢して食べればいいのですが、子どもはそうはいきません。
食べたくないものは食べてくれないのです(^-^;。

特に子連れの場合、山の上でのスタミナ切れは致命的です!

富士宮ルートを選ぶなら、この食糧対策は事前によく考えておく必要がありますね。

とは言え、登山渋滞を避ける目的で人の少ない富士宮ルートを選ぶなら、山小屋が少ないのは当然の事と覚悟しておかなければいけませんね(^^;)

九合五勺〜山頂のラストの急登が子連れには最大の難所

もうひとつ、私が富士宮ルートの大きな難所と感じたのが、九合五勺から山頂にかけてのラストの急登でした。

最短距離を登るルートなので急登があるのは覚悟して行きましたが、九合五勺までは普通にしんどい上り坂、という感覚でした。

しかしラストの登山道は激登りの急登です!(゚Д゚;)
正直心が折れそうになりました。💦

山頂の小屋は見えているのになかなか近づいてこないのです。

富士宮ルート九合五勺から山頂へ続く岩場の急登

子供たちと少し先の岩を目標にし「あそこまで行ったら休憩しよう」とゆっくり登る。
そこまで行けたら呼吸が落ち着くまで少し休憩する。
そしてまた少し先の岩を目標にしてゆっくり登る…。

この繰り返しが無限ループ地獄のように感じました。

山小屋の当たり外れ|実際に体験したトラブル例

この項目については、山小屋の悪口のようになってはいけないので書くことを止めようかとも思いましたが、記事を読んで下さった読者の方が少しでも嫌な思い出を残さずに登山の道中を過ごせるようにとの思いから、語弊を恐れず書く事にしました。
心の準備のとしてサラッと読んで下さい。

道中にある山小屋にはそれぞれ個性があるようで、上記で記したような良いと感じる山小屋ばかりではなく、いかがなものかと思わされてしまう山小屋もあります。

私が実際に体験した例を情報共有としていくつか挙げてみようと思います。

トイレが使用に耐えられないくらい汚れている山小屋

娘のネエネがトイレに行きたいというので、小銭を渡し行かせました。
少しすると泣きそうな表情でネエネが戻ってきたので訳を聞くと、お金を入れないとドアが開かないタイプのトイレで、中に入ると便器や壁のあちこちにウ〇チが付いており、息もできない程の室内だったそうです。
とても用を足せる状態ではなく、すぐに外へ出たのですがお金も帰ってこず、ネエネは泣きそうになりながら戻ってきたのでした。

小屋の前で休憩する登山者にうるさいと怒鳴り散らす山小屋

私が泊まった山小屋で、小屋の前にはベンチも並べられており広場のようになっていました。
日中は登山者も多くにぎやかで特に違和感も感じませんでしたが、夜になると様子が変わりました。

小屋の前には見張り役のようなスタッフが立ち、ベンチで長居をするような登山者や、おしゃべりをする登山者を怒鳴るような口調で追い払い始めたのでした。

それは一見すると宿泊者への配慮から、小屋周辺の風紀を乱す者を追い払うという正しい仕事をしているように見えますが、休憩していたら追い払われる人も、その都度声を聞いている宿泊者の私も不快な気持ちになっていました。
いったい誰の為の山小屋なのやら。

富士山の楽しい思い出に汚点が残るようで残念でした。

トイレの入り口でスタッフが見張っている山小屋

こちらのトイレは山小屋の離れにトイレがあったのですが、トイレの建屋にスタッフが常駐しており、利用者からお金を徴収したり、使用する個室を指示したりしているのです。(男女共に)
しかもその場所は個室の扉一枚隔てた所。用を足すにも気を抜けないようなトイレでした。

(;´・ω・)

山小屋スタッフの皆さんは、毎日沢山の登山者を迎え苦労やストレスも多く、感情が乱れることもあるのだろうとお察しいたします。

富士山では色んなことがあると思いますが、事前に情報を持って心の準備もしておけば、多少のトラブルに遭遇しても、まぁそれもいい経験と割り切り、楽しい登山の時間を過ごせるのではないでしょうか☺

山小屋については、富士宮ルートに限らずどのルートの小屋でもみんなが気持ちよく過ごせるように、利用上のルールやマナーに気を付けて過ごしましょう。

【2026年最新】富士登山は入山料と事前登録が必要になりました

我が家が登った2024年当時から制度が大きく変わり、現在は4ルートすべてで入山料と事前手続きが必要になっています。2026年シーズンの概要をまとめておきます。

  • 入山料:1人1回 4,000円(全ルート共通)
  • 開山期間:富士宮ルートなど静岡県側は7月上旬〜9月10日
  • 事前登録:静岡県側は専用アプリ「静岡県FUJI NAVI」で事前登録・ルールとマナーの学習・入山料の納付を行い、入山証(QRコード)を五合目で提示します
  • 時間規制:午後2時〜翌午前3時に入山する場合は、山小屋の宿泊予約が必須(日帰りの弾丸登山はできません)

制度は毎年少しずつ変わっています。実際に計画する際は、必ず静岡県の公式ページなどで最新情報を確認してください。

まとめ|子連れ富士登山は富士宮ルートと吉田ルートどっち?

今回の記事では、子連れファミリー目線での我が家の富士登山を紹介させていただきました。

登山を終えて、富士宮ルートと吉田ルートはどちらが良かったのかを改めて考えてみた時、富士宮ルートでも登れないことはないけれど、やっぱり吉田ルートが無難かな。
というのが私の感想です。

富士山の楽しみ方は人それぞれです。

どこを目指すのか。誰と行くのか。

それぞれの状況に合うルート選びの参考に、このブログがお役に立てると幸いです。

富士山頂上で記念撮影する家族4人(子連れ富士登山)
富士山頂上にて\(^o^)/

あわせて読みたい|子連れ登山の持ち物・装備選び

富士山に限らず、子どもとの登山で役立つ装備選びは別の記事にまとめています。よかったら参考にしてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました

次の記事では、今回ルート選びの参考として紹介した我が家の富士登山を、登山の記録として書いてみようと思います。

道中の出来事や山小屋の様子など、皆さんのお役に立てる情報をお届けできればと思っております。

良かったら、また覗いてみて下さいね。

【子連れ富士登山・富士宮ルート】高山病・トラブル続出!それでも家族4人で登頂できた全記録

メインページはこちら→パパかずやのブログ 親子で楽しむアウトドアライフのススメ 

 

 

 

 

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