「13座目…と言いたいところですが、正確には12.5座目です」
ひろしま北里山キングには、2つの山を両方登ってはじめて1座と数える「ペア山」がいくつかあります。可部冠山(かべかんむりやま・736m)と堂床山(どうとこやま)のセットもそのひとつ。今回はその前編、年末の登り納めに可部冠山だけをピストンで登った記録です。
この記事では、当時6歳の娘と3歳の息子と家族4人で登った記録を、実測タイムつきで紹介します。
Contents
ひろしま北里山キングとは
「ひろしま北里山キング」は、広島市安佐北区・安芸高田市・北広島町・安芸太田町の里山20座に登る認定制度です。指定の山をすべて登ると「里山キング」に認定されます(現在はパート3が開催中で、山のリストは当時のパート1と異なります。最新情報は公式サイトをご確認ください)。
わが家は2020年3月から2021年7月までの1年4ヶ月をかけて、当時6〜7歳の娘と3〜4歳の息子、家族4人でパート1の全20座を完走しました。この連載では、1座ずつ「小さい子どもと実際に登るとどうなるか」を当時の記録をもとに正直に書いていきます。可部冠山は我が家の挑戦13座目(の半分)です。
なぜ「半分ずつ」登ったのか
可部冠山と堂床山は、普通の登山者さんなら縦走して一度で終わらせるコースです。でも、うちは子連れ登山。無理は禁物です。
急登がキツいと評判の堂床山はまたの機会に見送って、この日は可部冠山だけをピストンすることにしました。結果的にこの判断は大正解。ペア山を分割して2回に分けるのは、子連れ登山の立派な作戦です(そして後日挑んだ堂床山で、わが家は里山キング全20座で一番の苦戦をすることになります…)。
ママの日記より
同じ日を、妻(YAMAPネーム・あおちゃんママ)はこう書いていました。
今年最後の🗻は里山キングの可部冠山へ登って来ました🎵もうひとつの堂床山はまた今度😁天気に不安はあったけど、そんなに寒くなく雪もなくて登りやすかったです❗
来年もよろしくお願いします😊キング目指して頑張るぞぉ~😆
この時点で13座目の折り返し地点。残り8座を「来年こそ」と話しながら下りた、年末らしい一日でした。
ペア山を1年またぎで分けても、認定にはまったく影響ありません。「今日は片方だけ」と割り切れると、冬の短い行動時間でも1座を積み上げられます。
子連れ実測データ(可部冠山)
| 標高 | 736m(山頂標識の表記は735.7m) |
|---|---|
| 登った日 | 2020年12月27日(日)晴れ |
| メンバー | パパ・ママ・娘(当時6歳)・息子(当時3歳) |
| コース | 冠山登山口〜可部峠〜可部冠山(ピストン) |
| 標準コースタイム | 2時間7分 |
| 実際にかかった時間 | 約4時間(うち休憩 約50分) |
| 距離/のぼり | 4.2km/353m |
標準タイムの約1.9倍。年末の冬枯れの時期でしたが、積雪はほとんどなく、終始歩きやすい登山道でした。
登山口・駐車場・トイレ
| 登山口 | 「冠山登山口」の看板があるところから入ります |
|---|---|
| 駐車場 | 登山口のすぐ近くにある広場に停めました。複数台は停められそうな広さでした |
| トイレ | 登山口にトイレはありません |
子連れで気をつけたいのはトイレです。ここにはトイレがないので、わが家は向かう途中で済ませてから登山口に入りました。登りはじめてすぐに「トイレ〜」となるのが子連れでは一番困るところなので、出発前に済ませておくと安心です。駐車した広場から登山口まではすぐなので、車を降りてから歩き出すまでがスムーズなのは助かりました。
※ここに書いたのは2020年12月に登ったときの記憶をもとにした情報です。駐車場やトイレの状況は変わることがあります。お出かけ前に最新の登山記録などでご確認ください。
当日のタイムライン
| 9:48 | 登山口前の広場(駐車場)を出発 |
|---|---|
| 11:28 | 可部峠に到着。小休憩 |
| 11:42 | 可部冠山 山頂。ランチタイム(約50分) |
| 12:36 | 可部峠まで下りる |
| 13:49 | 駐車場に帰着 |
コースの様子
序盤:積み石と「ちょっと食べたら行こうね」
登山口前の広場からスタート。歩き始めてすぐ、道ばたの積み石を見つけた息子が「よーし、やっつけるぞー」と戦闘態勢に。(私)「壊しちゃダメー!」これは誰かが積んだケルンだよ。

そしてお決まりの、スタート直後のおやつ休憩。子連れ登山あるあるですが、序盤からこまめに食べさせると、そのあとの足取りが変わります。

中盤:斜めの橋と、宙ぶらりんの木
途中には、斜めにかかった橋を渡る場面や、ちょっと高い岩場をよじ登る場面もあります。

この頃もうすぐ4歳だった息子は、「抱っこして〜」と言うことがぐっと減って、岩場も自分の力で登っていきました。子どもの成長を感じられるのも、続けて山に登る楽しみです。

びっくりしたのが、宙に浮いた木。
「何これ〜!木が浮いてる〜!」と子どもたちも大興奮。どうやら伐採された木の枝が他の木に絡まってこんなことに。なんとも不思議な光景でした。

可部峠に着いたところで、なぜか撮影会が始まりました。この日は娘が自分のカメラを持ってきていて、「ネェネも撮る〜」と大人のマネをしてパシャリ。

子どもに「自分の役割」があると、登りのしんどさが一気に楽しさに変わります。カメラでも、地図でも、熊鈴でもいい。何かひとつ持たせてみるのはおすすめです。
山頂:ちょっとだけ残った雪と、展望
可部峠から山頂へ。山頂手前にはちょっとだけ雪が残っていて、子どもたちは景色そっちのけで雪に夢中でした。

スタートから約2時間で山頂へ到着。
里山キング「12.5座目」ゲットです。

天気にも恵まれ、山頂からの景色を眺めながら、ゆっくりランチタイム。
子連れで登るときのポイント
- ペア山は無理に縦走しない。2回に分けても認定はもらえます。子どもの体力に合わせて分割を
- 冬でも雪がなければ歩きやすい山。ただし積雪状況は直近の他の人の活動日記などで必ず確認を
- 斜めの橋や岩場は大人がそばで見守る。3歳でも自力で通過できましたが、油断は禁物
- 目印のテープが多く、道がわかりやすい。ピンクのテープがあちこちにあり、当時は子連れでもルートを見失いにくい道でした(テープは年月とともに失われることもあるので、地図アプリの併用を)
- 序盤のおやつ休憩を計画に織り込む。「ちょっと食べたら頑張れる」が子どもの基本仕様です

まとめ:可部冠山は「分割作戦」で冬も楽しめる山
距離4.2km・のぼり353mと手頃で、不思議な見どころもあり、冬の登り納めにちょうどいい山でした。ペアの堂床山は、この約1ヶ月半後に挑戦して大苦戦することになります。その顛末は後編・堂床山の記事でどうぞ。


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