安芸高田市の郡山(こおりやま・約390m)は、戦国武将・毛利元就の居城「吉田郡山城」があった山です。山全体が城跡で、国の史跡・日本100名城にも選ばれています。登山というより「山城さんぽ」。歴史の舞台を歩ける、子連れにもちょうどいい山でした。

この記事では、当時6歳の娘と3歳の息子、家族4人で歩いた記録を、実測タイムつきで紹介します。
Contents
ひろしま北里山キングとは
「ひろしま北里山キング」は、広島市安佐北区・安芸高田市・北広島町・安芸太田町の里山20座に登る認定制度です。指定の山をすべて登ると「里山キング」に認定されます(現在はパート3が開催中で、山のリストは当時のパート1と異なります。最新情報は公式サイトをご確認ください)。
わが家は2020年3月から2021年7月までの1年4ヶ月をかけて、当時6〜7歳の娘と3〜4歳の息子、家族4人でパート1の全20座を完走しました。この連載では、1座ずつ「小さい子どもと実際に登るとどうなるか」を当時の記録をもとに正直に書いていきます。
郡山はその4座目、ゴールデンウィークの晴れた日の回です。
子連れ実測データ(郡山)
| 標高 | 約390m |
|---|---|
| 登った日 | 2020年4月29日(水・祝)晴れ |
| メンバー | パパ・ママ・娘(当時6歳)・息子(当時3歳) |
| コース | 大通院谷川砂防公園の駐車場から山頂・本丸跡をめぐる周回 |
| 標準コースタイム | 1時間35分 |
| 実際にかかった時間 | 2時間51分(休憩47分を含む) |
| 距離/のぼり | 3.1km/241m |
標準タイムの約1.8倍。とはいえ危険な箇所はほとんどなく、史跡の説明板や元就の墓所など、立ち止まる楽しみが多い道のりです。
登山口・駐車場・トイレ
| 登山口 | 大通院谷川砂防公園(スタート・ゴール地点) |
|---|---|
| 駐車場 | 大通院谷川砂防公園駐車場 |
| トイレ | 駐車場にあり |
駐車場にトイレがあるので、出発前に済ませておくと安心です。
※2020年4月に登ったときの記録をもとにした情報です。状況は変わることがあります。
当日のタイムライン
| 12:40 | 大通院谷川砂防公園の駐車場を出発。少し暑いくらいの陽気の中、ゆるやかな道を登っていく |
|---|---|
| 13:37 | 郡山 山頂エリアに到着 |
| 13:45 | 郡山城 本丸跡(〜14:08) |
| 15:32 | 駐車場に帰着(帰りは寄り道しながらゆっくり約85分) |
コースの様子
序盤:舗装路からスタートする歩きやすい道
スタートは吉田の街並みを見下ろす、ゆるやかな舗装路から。この日はよく晴れて、少し暑いくらいの陽気。6歳の娘と3歳の息子が手をつないで歩き出す、気持ちのいい滑り出しでした。

実はこの日のわが家は、登山ウェアではなく普段着。それくらい気軽に歩ける、よく整備された道です。「今日は山に登るぞ」と気合いを入れなくても、お散歩の延長で山頂まで行ける。これが郡山のいちばんの魅力かもしれません(靴だけは歩きやすいものがおすすめです)。
ママの日記より
同じ日を、妻(YAMAPネーム・あおちゃんママ)はこう書いていました。
目指せ里山キング4座目🎵毛利元就城跡に行って来ました❗今回は抱っこの回数も少なく、よく歩いてくれました😄天気もよくて、散歩にはちょうどよく少し暑いくらいでした😊体を動かすのにちょうどいい山でした⛰️
1座目の鷹ノ巣山では「抱っこ〜」と泣いて、抱っこで歩いた区間もあった息子。4座目のこの日は、自分の足で歩く時間がぐんと増えていました。

中盤:木の階段を登って城跡へ
鳥居の先には、毛利元就の墓所があります。わが家も少し立ち寄りました。
さらにその先は山道に変わります。木で土留めをした階段が続き、まわりはスギやヒノキの林。日差しがさえぎられるので、少し暑いくらいのこの日でも登りやすい区間でした。
この階段の辺りが、この日いちばんの登りです。3歳の息子はここだけ抱っこになりました。先に登った娘が、振り返って待っていてくれました。

山頂・本丸跡:毛利元就のお城の中心へ
山頂エリアに着くと、そこはかつての吉田郡山城の中心部。本丸跡の広場で、「ここに毛利元就のお城があったんだよ」と子どもたちに話しながらひと休みしました。山のあちこちに、曲輪(くるわ)と呼ばれる平らな広場や堀切(ほりきり)の跡が残っていて、戦国時代のお城の姿を思い浮かべながら歩けます。

下山:山道から吉田の町を見下ろす
下りは登りと同じくらいの時間をかけて、のんびり寄り道しながら。史跡めぐりの山は、下りにこそ発見があります。

下りの途中には、視界がひらけて吉田の町を見下ろせる場所がありました。さっきまで歩いていた城跡が、どれくらいの高さだったのかが分かります。
下山の途中で:郡山公園の展望台と遊具
下りの終盤には、郡山公園内を通りました。

展望台からは吉田の町が見渡せます。「吉田町鳥瞰図」の案内板もあり、子どもたちは町を見下ろしながら、家や川を指さしていました。

さらに下ると広場があり、ブランコやすべり台などの遊具もあります。山を下りたあとに遊べる場所があるのは、子連れにはありがたいところでした。

下りに約85分かかったのは、この寄り道の時間を含んでいます。
ゴールまで:苔の生えた広い道

公園をあとにすると、苔の生えた広い道に出ます。両脇に低い石積みの側溝が続き、木もれ日が落ちる気持ちのいい道でした。子どもたちは落ちていた枝を拾って、杖がわりにしたり地面に線を引いたりしながら歩いていました。

子連れで登るときのポイント
- 普段着+歩きやすい靴で歩ける手軽さ。本格的な登山装備がなくても、家族で気軽に登れる山です
- 「お城たんけん」気分で歩ける。曲輪や堀切の跡を見つけながら歩く道は、子どもにとってはそれ自体が探検です
- 説明板を親子で一緒に読む。毛利元就の「三本の矢」のお話は、子どもにもわかりやすい内容です
- 危険箇所は少なめで、山デビュー向き。道が整備されていて、3歳の息子も抱っこの回数が少なく、よく歩きました
- 標高が低いぶん、暑さに注意。4月末でも少し暑いくらいでした。飲み物は多めに持っていくと安心です
- 郡山公園で遊ぶ時間もみておく。展望台と遊具があり、わが家は下山の途中でしっかり遊びました。帰りの時間には余裕をもたせると安心です
まとめ:郡山は「歴史さんぽ」と登山が一度に楽しめる山
距離3.1km・のぼり241mと手頃で、道中ずっと戦国時代のお城の跡を感じながら歩ける山です。妻が日記に「体を動かすのにちょうどいい山」と書いたとおり、家族の山デビューにもおすすめです。

歴史好きのパパママなら、子どもより自分がハマるかもしれません。

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